ゆのさんの 『 ボーイズ・ラブのお座敷 』

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zoom RSS オリジナルBL小説 GIFT〜葵月<AOIZUKI>・・・12・・・ 連載約66話

<<   作成日時 : 2006/12/10 20:36   >>

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。☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・



「すみません・・・急にメールしちゃって・・・」

拓真は頬を紅潮させながら照れくさそうに目を伏せる
真っ直ぐ向けられる日樹の瞳を直視することは未だに慣れずにいた
吸い込まれそうなダークブラウンの瞳が陽の光を浴びて
さらに色薄く見える

「ううん・・・」

結局、メールの返信がないので、拓真自ら日樹の返事を聞くはめになる
メールでなら、面と向ってこんな恥ずかしい思いをしなくて済むと思ったのに
見事にあてが外れた

金曜日の放課後、なんとか日樹に返事を聞くなり
駄目押しをしたかった
休日前の最終チャンスだったからだ

拓真にしてみれば、返事をもらえなかったのは
その日の都合が悪いのか、日ごろ携帯を触れない日樹のことだから返信してこないのか
あるいは断れずにいるのか
いろいろな思考が頭を巡っていた

「週末空いてますか?」

二度同じことを問う
結局メールは無駄だった

「日曜日の練習が午前中で終わります、その後会えませんか?」
「・・日曜日・・・?」

入院の前日だ
そのことは担任の教師以外に伝えていない
もちろん高原にもだ

予定など何もない・・・

「・・・うん・・・」
日樹はしばらく躊躇いそして軽く頷いた

やった!・・・

その返事をもらった瞬間、拓真は舞い上がってしまいそうだった

試験勉強を口実に逢うのとはわけが違う
練習に明け暮れる日々が続き
やっと合間に出来た貴重な時間を日樹と過ごせる
プライーベートで誘っているのだから
OKをもらうことの価値も明らかに違う

「じゃ、練習が終わったら電話します!」

弾む心・・・
こうして日樹と話していると、高原が現れて邪魔をされた
だが以前とは違う
自分だってれっきとした日樹の知人の一人なのだ
今では遠慮せず自信をもって高原に太刀打ちできる

来るなら来い!
俺だって諸藤さんを守ることぐらいできる

そう意気込んだところで、高原がタイミング良く現れるものでもない
まして高原自身がそれを避けていることとあっては
あり得ることではないのだ

「俺、楽しみにしてます」

最後に拓真が念を押し
約束を取り交わした二つの影は別々の方向へ別れていく

拓真はグランドに向かい軽快に走リだす
そして日樹は・・・

拓真を見送ってから、ゆっくりと歩き出す
いつも通り、一人の孤独な時間を迎えるために
そして

    『いいご身分だ・・・』

拓真と反対方向へ向って歩いていた日樹は
いくつかの生徒のグループとすれ違う
通りすがり、どこからともなくその言葉が耳に入ってきた

  ・・・えっ・・?

振り返ってみるが
それがはたして自分に向けられたものなのか
わからない
言葉の主の視線も感じることがなかった
気のせいだったのだろうか・・・

だが、自分に心辺りがまるで無いわけではない
ただ漠然と、何に対してのことかは自覚できなかったが、
自分に対しての戒めの言葉だったのかもしれないと





グランドに戻ればさっそく亮輔が何か言いたげに待ち構えていた

「諸藤さんと何を話してたんだよ〜」
「別に〜」

思わずこぼれてしまいそうなる笑みをこらえ
口を堅く閉じ、日樹との約束を飲み込んだ

今度ばかりは亮輔に邪魔されたくない
二人だけの約束の日

「拓真さぁ、この前の下駄箱の嫌がらせの件もあるから気をつけろよ」
「えっ?・・あ、あぁ・・・」

そうだった、自分の下駄箱に入れられていた男性用避妊具のあの嫌がらせ
忘れていたわけじゃない

「さっき、じっと見てたぜ、奴ら」
陸上部の方に視線をやる
亮輔を追い、拓真も視線を移す

「なんで・・・?」
「番犬はいねぇみたいだけどな」

どうやら高原は不在なようだった
もしグランドにいれば先程の日樹と拓真の光景を見て
まっしぐらに駆けつけ胸ぐらをつかまれていたかもしれない

「諸藤さんも、もとは陸上部だからな」

陸上部・・・
亮輔に言われずとも承知している
いずれ復帰するのだろうか
それとも今のまま

名も知らず、ただ走る姿に魅かれていたあの頃
今はもう、諸藤日樹という人間に思いを寄せ始めている

高原、日樹・・・そして目の前の陸上部の部員
何か相互に深い関係があるのだろうか・・・

そんな思いが拓真の頭の片隅を過ぎった





有害サイトブロックを成人向けにしています

それより強力なのは、中高生レベル
これだと自分のブログも見れません・・・

ちょうどこの中間があれば良いのですが

はたして、小学生レベルだといったい何が見れるんでしょう・・・
そんなこんないじっていたら
大変なことになりました(昨日のいきさつ)


PM6:00過ぎ、やっとスケブが届きました〜
今はお歳暮配達時期だから
大変なんですね

明日からまた描ける〜


前回、ご紹介の

『極・華』




極・華
極・華 (f‐ラピス文庫)

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ゆの様☆こんばんは
この本のイラスト描いている
藤井さんのマンガが気になって
買おうか迷っていました。
絵きれいですよね。

一体誰がいやがらせして
いるのでしょうか?
高原さんはどうして日樹くんを守って
くれないのでしょうか?
何かとても切ないです。
拓真くんで本当に大丈夫?
と思ってしまいました(^^ゞ
るる
2006/12/10 22:27
ゆの様☆
高原様は何処へ行ってしまったの!?
と言いたくなる位離れ離れになっていますよね?
心配で心配でゆめ見そうです・・・
ここからどう展開させてくれるのか楽しみではあるんですが、反面不安も大きくて・・・あぁっ
心配(>_<)。。スケブ来たんですね!沢山お絵かきしてくださいね!新作が見たいで〜す!
かなた
2006/12/10 23:49
るる様☆おはようございます
極・華のイラストを描かれた方、お初なのですが、やはり本を買う基準がなんなくタイトルとイラストなんですね(^^ゞ
藤井さん、るる様はご存知でしたか?
それにちょっと悲劇っぽいのを選んだりして
(T_T)
高原さんも実は超不器用人間なのかも知れません
もう少しすると彼の真意が見えてきそうです
∪^ェ^∪
ゆの
2006/12/11 05:45
かなた様☆おはようございます
物語は高原さん大丈夫〜!?状態になってます・・・(T_T)
でもきっと、きっと大丈夫だと思います〜
スケブが来てさっそくお絵描き、と思いきや
いきなり大失敗しました(^^ゞ
しばたよしきさんを調べていたら作品に『観覧車』がありました『聖なる黒夜』あらすじ読みましたが、気になる作品です〜(^v^)
ゆの
2006/12/11 05:53

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